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理事長あいさつ
理事長 和田 勝 (わだ まさる)
厳しい経済情勢の中で格差が拡大してきていますが、そのなかで一番厳しい状態にあるのは母子家庭だといえます。
母子家庭の収入は低く、まだまだ偏見もあるなかで子育てをし、他方、収入の高い仕事がなかなか得にくい状況にあります。
母親への経済面、精神面での支援も重要ですが、次の時代を支える子どもの健やかな成長のために、という視点も大事です。
進学のための支援措置と併せて、日常の学習のサポートなど、落ちこぼれや「貧困の再生産」がされないような十分な配慮が求められます。
そのためにはもちろん経済的な安定が欠かせないわけですが、単に足りない収入を手当てで補うとかだけではなく、母親がしっかりと働けるように支援することも必要です。
社会保障予算の中で母子家庭、ひとり親家庭への支援のための予算は、医療費や介護、年金やなどと比べてとても少ない状況です。
戦後日本の社会福祉の長い歴史の中でも、母子家庭、ひとり親家庭への関心が高まっている時期でもあります。企業の理解と協力をとりつけていき、お母さんたちが子育てをしながら、安心して働ける条件つくりにしっかり取り組んでいきたいと思います。